わたし、公認心理師・橋本翔太の年齢、生年月日などについて、問い合わせがありました。
わたし、橋本翔太本人がご説明させていただこうと思います。年齢を非公開にしている深い理由をこれから説明します。
※橋本翔太の年齢や生まれ年が書かれている情報や記事は、第三者によって憶測にて編集、記入された、そもそもが間違った情報です。ご注意ください。
____________
目次
- ●公式に、年齢非公開です。
- ●なぜ橋本翔太は、年齢を公表していないのか? それは【クライエントさんのため】。なるべく余計なノイズを省いて、心理支援に集中してもらうため。
- ●20代から心理支援、カウンセリングを行ってくる中でぶつかった問題とは?
- ●年齢の違い=身分の違い、という日本独特の背景(儒教の影響を受けた国の背景)
- ●私の年齢のせいで、カウンセリングが成立しなくなってしまう。
- ●理由1 年下のお前に何がわかる。
- ●理由2 理想の親になってほしい。
- ●理由3 年上だからと、気をつかわれてしまうのも、ズレてしまう。
- ●年齢という呪縛が、強力なバイアスになり、クライエントさんの進展を止めてしまう
- ●上記の理由から、橋本翔太は年齢非公開にしてます。
●公式に、年齢非公開です。
私、橋本翔太は
【公式に年齢非公開】とさせていただいております。(過去に公表したことは一度もございません)。
年齢や生まれ年などが書かれているネット上の記事は、第三者による憶測であり、公式の情報を理解していない内容となります。その記事自体に信憑性がないことを、ここに明記させていただきます。
____________
●なぜ橋本翔太は、年齢を公表していないのか? それは【クライエントさんのため】。なるべく余計なノイズを省いて、心理支援に集中してもらうため。
なぜ年齢を公表していないのか、その理由を結論から申し上げると、
【クライエントさんのため】。です。なるべく余計なノイズを省いて、心理支援に集中してもらうためです。心理支援者の年齢というのが、実はノイズになる場合が少なくないのです。
____________
●20代から心理支援、カウンセリングを行ってくる中でぶつかった問題とは?
私は大学院にて、心理学を学び、カウンセリング特論や実習などを通して研鑽を積んでいたため、20代の頃から、心理支援、対面カウンセリングをクライエントさんに向けて行ってきました。
(※現在は国家資格の公認心理師を保持していますが、その受験資格が得られたのも、これまでの心理支援の活動が認められたからです)
当時の経験を経て、公(おおやけ)では、あえて年齢や生年月日を公表しないようになりました。
その理由は、私(カウンセラー)の年齢を公表することで、クライエントさんにバイアスがかかってしまい、カウンセリング、心理セッションが深まるのをとめてしまう、悪影響が出てしまう経験を何度もしたからです。
みなさんも体験済みのとおり、日本の文化では、たどれば儒教の影響から、年上、年下、の関係性を非常に重視します。
年齢が一個でも上だと、敬語、という言語の変換を求められ、年齢が一個でも下だと、タメ語で接して良い、という暗黙のルールを強制されるのは、中学校に入った頃からでしょうか。
私自身、小学校の登校班で一緒だった、学年が一つ上の友達T君に対して、中学校に入ってからは敬語で接しないといけない風潮に強い違和感を、最初は感じました。
T君はそれを強制したわけではないですが、私がタメ語で話しかけると、T君の周囲の友人が、それを許さないわけです。生意気な後輩がいる、と目をつけられてしまう。この感じは、日本で育ったみなさんならわかりますよね。
同じく、小学校の頃から登校班が一緒だった、一個年下のお隣の家のA君が、中学校に入ってきたら、急に私に敬語をつかうのも、最初は馴染めなかったです。私が今までのようにタメ語で接してもらうことを望んでも、周囲がそれを許さないわけです。それによって、A君が「あいつおかしい」というレッテルを貼られてしまいます。
現代の中学校がどうなっているかわかりませんが、当時の福島県の公立の中学校では、この圧力がものすごくありました。今もあまり変化はないのではないでしょうか。
先輩に敬語をつかわないやつは、体育館うらに呼び出されるわけです。(さすがにこれは、当時だけかもしれませんが)
相手に敬意があるわけでもないし、能力に差があるわけでもないし、利害関係があるわけでもないのに【年齢が1つ違う】だけで、中学校という社会から敬語を強制されてしまうわけです。
そしてそれに疑問を感じて抵抗すると、実害(いじめや暴力など)を受ける可能性があるため、疑う余地などなく、そのルールに従っていくわけです。
みなさんも、振り返ってみて、そうではありませんか。
____________
●年齢の違い=身分の違い、という日本独特の背景(儒教の影響を受けた国の背景)
この10代からの刷り込みは、私たちが思っているよりも、ものすごく強力です。特に日本語は、敬語、謙譲語という身分制の名残が残っている言語を使いますから、
年齢の違い=身分の違い
という図式が強烈に、意識上、無意識上に刷り込まれていきます。
年上だけで、偉い。
年下だけで、見下していい。
という、改めて考えると、全くもって、意味がわからない、
謎の価値観に染められていくわけです。
人生80年で見積もっても、たった半年から1年、生まれたタイミングが違うだけで、しかも本人の努力でも、なんでもない年齢という違いで、どっちが偉いか、偉くないか、という謎の勝ち負けの感覚、差がすりこまれてしまうわけです。
多感な10代にこれをしっかりと刻まれた私たちは、年齢という呪縛に、自分が思っているよりも縛られていきます。
敬語とタメ語を使い分けるのは日本で生きる社会人には必要なスキルですが、そこに年齢が絡むとややこしくなっていきます。
敬語のない英語圏でも、年上を敬う、年下をたしなめる、という感覚はありますが、日本人がもつ、ただ年齢が上だけで、無条件に偉くて、敬語で、
年齢が下だと、年上に遠慮して当たり前だし、年上はタメ語でも話してもオーケー、という10代に刷り込まれた感覚はありません。
(日本人にとって、対等な友達を作ることが難しいのがこの敬語の壁だと私は思っているのですが、それはまたの機会にお話ししますね)
みなさんもわかると思うのですが、どんなに意識上ではフラットな気持ちでいようと思っても、年上、年下、年齢、を強く意識することが日常で何度もあるはずです。
これは儒教の影響が色濃く今も残る、日本の独特な感覚だと、私は感じています。ある意味、文化ですね。(韓国ではこれがもっと強いそうです)
____________
●私の年齢のせいで、カウンセリングが成立しなくなってしまう。
この問題が、実は対面カウンセリングに大きく影響を及ぼします。
私は当時20代の頃から、幼少期からの苦労のせいなのか、だいぶ年上にみられることが多く、だまっていれば30代半ば、ときには後半だと思われることも少なくありませんでした。
対面カウンセリングの中で、クライエントさんに年齢を聞かれることがありまして、実年齢を答えると、そこから、カウンセリングが急に進まなくなってしまうことを何度も経験しました。相手が心を閉ざしてしまうのです。
クライエントさんは、当然、傷つきをもって、それをなんとかしたくて、来てくれています。
一方で、クライエントさんは、ここまで自分一人で頑張ってきた自負心があるので、(実際に頑張ってこられているので)
お前にわかってたまるものか、そう簡単に回復してたまるものか。
この傷や苦しみを、お前なんかで手放してなるものか。
お前に何がわかる。
という矛盾した感覚、怒りや悲しみを無意識で持っている人が多いです。
そもそも、カウンセリングを受けるのはものすごく勇気がいるし、そこで苦しみをシェアして弱みを見せるのは、本当はすごく恥ずかしいし、負けた気がする、という感覚を無意識では持っていることが多いのです。
矛盾した気持ち、葛藤があるわけです。
____________
●理由1 年下のお前に何がわかる。
もっというと、自分よりも格下のレベルの下のやつなんかに相談したくないし、とやかく言われたくない。
自分よりも人生経験のないやつに、ぐちゃぐちゃ言われてなるものか、というような、勝ち負けの感覚があるわけです。
みなさんも、お医者さんなどでそんな経験がありませんか?
自分よりも年上だと、信頼できる感じがする。
自分よりも若いと、この医者大丈夫かな、と心配になる。
というような感覚です。
見た目だけでも、そういうジャッジを無意識に行なっているわけです。
実際に数字で年齢を見てしまうと、そもそもその先生に受診する気持ちがなくなる可能性もゼロではないわけです。
これは私の臨床からの経験なのですが、心に傷つきが多い人ほど、若造(に見える)、年下、には、自分の傷をみせたくないし、話したくない。という方が多い気がします。
自分の心の傷を、年下という、自分よりも下の人間に晒したくない、という感覚とも言えます。
もちろん、そこまではっきり、言語化できている人はいません。
無意識に、相手をジャッジし、年下だからわかるわけない、という色眼鏡で見てしまうわけです。
____________
●理由2 理想の親になってほしい。
もう一つの理由として、心が傷ついている人ほど、自分を助けてくれる、理想の親を、無意識では探しがちです。
私が重視していることは、自分で自分をたすけることができるよ、そのやり方を学ぼう、というスタイルです。自分の力にまずは気づいてもらうわけです。
ただし入り口に立っている人にとって、つまり、
最初に心理支援、カウンセリングを受けに来る人にとっては、
・助けて欲しい
・早く苦しみから救って欲しい
・なんとかしてほしい
という、すがりたい気持ち、つまり、理想の親に寄りかかりたい強い欲求を、無意識レベルでは持っていることが非常に多いです。
心や人生をより良くして、自分が生きたい人生を手にするためには、その場所からシフトし、自分自身に寄りかかれるようになってもらう必要があるのですが、
最初の入り口としては、誰もがこの感覚があるのは仕方ないことですし、これらが心理支援を受ける最初のモチベーションになることも多く、変わるきっかけになることも多いのです。
その場合、親というのは、当然、自分よりも年上ですから、年下と分かった瞬間に、もうこの人には何も話したくない、という感覚がわいてきてしまうわけです。
(心当たりがある人、結構いると思います)
____________
●理由3 年上だからと、気をつかわれてしまうのも、ズレてしまう。
これは逆もしかりで、橋本翔太が年上だから、と急に、緊張して、下手にでて、敬意を払ってもらうのも、心理支援の妨げになります。
どちらが上、下ではないのです。私とクライエントさんは、いつでも対等です。
クライエントさんによっては、カウンセラーを喜ばせるために、カウンセラーが言ってほしいであろう回答を答えてしまう人がいます。
せっかくカウンセリングにきたのに、カウンセラーを喜ばせるために気をつかってしまい、本音が出てこなくなっている状態です。
これでは心理支援が成立しません。
私はそれがわかるので、その場合はその点についても話あうのですが、
相手(カウンセラー)が年上だということを意識してしまうと、この気遣いモードが無意識に発動してしまう人は多いです。
あるいは、年上だと思った途端に、萎縮してしまったり、なんでも受け入れようとしてしまう、という無意識の反応が出てくるのは、あるあるだと思います。
みなさん誰でも経験あるのではないでしょうか。
相手が年上とわかった途端に、慌てて敬語になる、などは、あるあるですよね。その瞬間に、微妙な緊張感や距離感が生まれるのも、経験ありませんか?
これは日本人として社会に適合している方ほど、当たり前のことなのですが、心理支援の場においては、それがバイアスになり、ブロックになってしまうわけです。
ご本人も自覚できない無意識でそれが起こるので、より厄介です。
心理支援においては、相手と対等に、フラットに、対面できてこそ、そこではじめて、心の深いところにアクセスできるようになるわけで、どっちが上、下、ではないのです。
それを妨げてしまう原因のひとつが、年齢、であることは、珍しくありません。
実際、個人的な感覚ですが、シンガポールやアメリカでは、これが起こりません。
そもそも、誰も相手の年齢に興味を示さない、知ろうとしない、聞かないし探らないし、そこまで重要でもない、という暗黙のルールがあるから、というのも大きいです。
年齢で差別してはいけないのが大前提なので。
一方日本では、むしろ年齢を知ることで、相手との距離を測ろうとします。
社会生活の中では問題ないのですが、心理支援という場においては、それが邪魔になってしまうことが多々あるわけです。
____________
●年齢という呪縛が、強力なバイアスになり、クライエントさんの進展を止めてしまう
他にも色々な理由があるのですが、年齢という呪縛によって、クライエントさんの回復の進展を止めてしまう、やる気を失わせてしまう要因がたくさんあるわけです。
特に傷つきが大きいかたほど、勝ち負け、になってしまうので、この感覚を強く無意識の中に持っている人は多いです。
本来、スペシャリストで研鑽を積んでいる、その道において実力がある、ということと、年齢は比例しません。
研鑽と経験年数は関係あるかもしれませんが、年上だから、ずっと勉強してきた、経験を積んでそれを活かしている、とは限りませんよね。
むしろ昔のやり方に固執して、怠惰な人もたくさんいます。
病院の先生だって、学校の先生だって、ベテランと比べて、若い先生が劣るわけではありません。
技術や熱意で、若い先生のほうがずっと実力があるケースはたくさんあります。それはみなさんも納得できると思います。
しかし、しかしです。
特に心の領域において、日本で育った私たちは、年下、年上、というレッテルに、特に人間関係の初期は、惑わされがちなのです。
そんな理由から、年齢をあえて公表しないスタイルをとってきました。
そのほうが、クライエントさんにとって、良い結果がでるのです。
心が回復していくと、どのクライエントさんも、私が何歳だとか、全く気にしなくなっていくわけですが、(信頼関係が築けたから、というのも大きいです)、
そうではない方には、特に初期には、支援者の年齢が大きなバイアスになってしまう可能性がある、そんな方達がいらっしゃるわけです。
このことは、つらつらと、ここに私が書かなくても、日々のなかで、感覚底に、みなさんも経験されているのではと思います。
____________
●上記の理由から、橋本翔太は年齢非公開にしてます。
20代の頃とは違い、私も年を重ねました。
2024年には、コーダサプリメントが、11周年を迎えます。
私が心理支援の活動をはじめてから、22周年となります。
どちらもゾロ目です。
アイドルじゃないんだから、年齢なんてどうでもいいだろ!というお声もわかります。
それでも、余計なバイアスで、みなさんが変わるチャンスを逃す可能性があるのなら、
少しでもフラットに、橋本翔太の情報発信をみていただきたいので、年齢非公開にしています。
(途中で方針が変わるかもしれませんが、その際はきちんと発表します。当面はその予定がございません)
つまるところ、私の発信する情報を、バイアス無しにフラットに見てもらいたい。それが私の願いです。
上記の通り、しっかりした意図をもって、あえて年齢を非公開にしているので、それ以外の情報、まちがった情報に、惑わされないように、ご注意願います。
※橋本翔太の年齢や生まれ年が書かれている情報や記事は、公式の情報を無視した第三者によって書かれた、そもそもが間違った情報です。ご注意ください。
橋本翔太