40代・教員・女性 ・I.Yさま 

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40代・教員・女性 ・I.Yさま

私は感情を感じるよりも、思考する方が得意なタイプです。なので、セッション開始後、何をどう解決したいのかを話していたところ、翔太さんから、「今、すごく思考に傾いていること、気付いてますか?もっと身体を、感情を感じましょう。」そのような助言をいただきました。

でも私は、感情を感じることがおそらく怖かったようで、「無理かもしれません。」と拒否をし、しばらく思考で話し続けました。今回、テーマだったことは、「かつて好きだった人が嫌いになり、もう物理的に距離をとったのに頭から離れない。だから、消したい。」でした。翔太さんは、私の訴えや経緯をじっくり聴いて、その都度、言葉で簡潔にまとめてフィードバックしてくださいました。そうすることで私は、

「男性は私を愛さない、見捨てる」
「男性は私を責める」

という強烈な思い込みを、心が近しくなった男性にもれなく投影していることを改めて自覚しました。このことは、翔太さんのセッションを受ける前にも、数々のセラピーで向き合ってきた問題だったのですが、セッションでさらに紐解いてくださるうちに、今回初めて、その原因となる根本的な部分を、はっきり自覚するまで至れたのです。

まずは、自分が相手になりきることで相手の真意を感じるという手法で、「相手は私を責めていない。」ことに気付く。思い込みであることの自覚。そして、私の根本的な原因である、「悲しみを感じたくないためにそれを怒りに変換し、″怒った状態″に、生きている実感を感じているから、怒りを手放せない。」

つまり、自分にとって苦しいことも、「自分がそうしたいからしている」ことに気づくこと。(不快に慣れているから、不快な現実にしがみつく。)そしてさらに対話を深め、そうなった原因を掘り起こしてくださいました。

私の場合は、悲しみを封じたきっかけである、幼い頃からの父との共依存関係を認めること、その時に、幼い私が欲しい形で与えられなかった愛情は、後にも先にももう、もらう事はできないのだと真っ向から認めて、積極的に絶望すること…そういった、「認めたらほんとに悲しくて、生きていけなくなるほど辛いであろうこと」を、まずはしっかりと受け入れることが大切であるとのことでした。

こういったことを踏まえた上で翔太さんは、私に質問を繰り返します。「悲しむと、どうなるのですか?」。私は、「悲しむと、負けた気になります。消えたくなります。」と、自分の身体と感情にゆっくりフォーカスしながら、ポツポツと答えました。負けた気になると言う事は、小さな頃、自分の感情や感覚を誰にも共感してもらえなかったので、自分を守るために強気で生きないと生きていけなくなるという恐怖があったんだと、フィードバックしてくださいました。

そこで翔太さんは、「私は悲しんでも負けではありません。悲しんでも消えません」という言葉を作ってくださり、怒りが湧いたらこれらの言葉を唱えて、「本当は悲しんでいる感情をしっかり感じること」を日常的に意識するようにしました。セッションが終わる頃には、はじめに思考で話していた、「頭から離れない人」のことはすっかり消えて、しっかり身体に意識がいき、胸やお腹のあたりに感情の存在を感じることができていました。

あまりにも自然なことでした。セッションが終わり3日目になりますが、セッションで学んだことを活かして、感情を感じ続けられています。

怒りを感じた時は、悲しみに向き合うチャンスであることが本当に腑に落ちました。相手に怒りを向けている場合ではない、自分の心の中に癒すべきものがある。全てはそれに尽きると思います。自分にフォーカスすると、何とも言えない深い心地よさを感じられることも体感しました。思考癖が強くなってしまったのは、生き抜くための鎧だったのです。人生半ば、ようやく重たい鎧を脱いで感情を感じ、本当の意味で自由な自分の人生を歩みたいと思います。翔太さん本当にありがとうございました。

 

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