こんにちは橋本翔太です。お花屋さんで唐辛子を見つけたのでベランダに植えました。実際にこれ食べられるそうです。
唐辛子って赤や黄色や紫で結構いろんな色があって、園芸用にも意外と出回ってるんですよね。シンガポールにいるときに唐辛子を食べる機会が増えるんですが、経験上、小さくて赤い唐辛子が一番激辛なので、この唐辛子を食べるのはやめておこうと思います。笑。
さて、前回のブログで、持ち出しの恐怖や持ち出しの絶望についてお話ししました。恐怖や絶望ですらも、それをわざわざ持っていることで、利得があり、
わざわざそれを持って苦しんでいることで、得ているものがあるというお話でした。今日は、不安がないと不安になってしまうと言う状態の話です。
目次
●問題がないと生きてる感じがしない。穏やかな人生を望んでいるのに本音は物足りない
心理セッションを進めていくと、自分では想像もしなかったような事実に気づいて愕然とする方がたくさんいます。
その中の1つが、問題がなかったり、不安じゃなくなると、生きている感じがしない、余計不安になってしまう、ということに気づいてしまうことです。
実際に心理セッションで、問題が解決していくにつれて、大きな問題から、日常の小さなことが気になるようになる場合があります。あるいはもう解決してるはずなのに、今度は違うところから問題を持ち出してくる人がいます。
そういう方によくよく話を聞いてみると、どうやら自分で、問題を目の前に置いているということに気づきます。それに気づいてもらうために、
もしも自分の人生から、あらゆる問題が消えて、いつも穏やかで平穏な日々が続いたとしたら、何を感じますか。
と言う質問をします。
この質問をよくよく感じてもらうと、目の前に問題がないと、なんだか物足りない気がする、不安の方が、本当は嫌なんだけどなんだか居心地が良い気がする、問題もなくて穏やかな毎日が続いたら、生きていても仕方がない気がする。
と言う衝撃の回答を答える方は実は意外と多いのです。
●不安でいるほうが生きてる感じがする、ライブ感
なんでこんなことが起きてしまうかというと、1つは単純に20年も30年も40年も50年も、問題を抱えて不安を抱えて生きている人は、不安を抱えている状態が当たり前になっているので、そこに慣れ親しんでいる分、本当は嫌なのだけど、慣れ親しんでいる方が心地良いため、問題や不安がない状態に、かえって不安になってしまうからです。
信じられないかもしれませんが、不安がないことが不安なのです。
特に幼少期に、家庭の中に安全で安心な居場所がなくて、親の顔色や、夫婦の関係にビクビクしながら、いつも不安を抱えて生きていた人は、
不安でいること、いつも自分が何かに悩んでいること、問題を抱えていること、が人生のデフォルトになっています。
不安でいることが人生のデフォルトになっている人は、不安じゃない方が不安になってしまうのです。問題を抱えていない方が、居心地が悪くなってしまうのです。
●不安でいることがデフォルトの人生
そして不安でいると言う状態の方が、この不快感が、生きている感じ、つまりライブ感を強く感じる方法になっているのです。
これはある意味、アドレナリンなどの不安ホルモンに依存してしまっている状態なのですが、不安でいることで、自分を不安にさせることで、自分もざわざわさせることで、自分を苦しませることで、その時に、現実を強く感じる、人生を生きている感じがすると言う状態です。
これではいつまでたっても幸せになれませんよね。だって本人は無意識で、幸せで穏やかで平穏な日々を拒否しているのですから。
これを改善していくためには、まずこの受け入れたくない衝撃的な現実を、自分の感覚を、素直に受け入れる必要があります。
あぁ、私は不安でいることで、どこか心地よさを覚えているのだ。だからいつまでたっても、何かと不安になったり、問題を見つけてきては騒いでいるのだ、
と本人が受け入れることが解決の一歩になります。
●問題を無意識に作り出してしまう恐ろしさ
この現実を受け入れないと、つまり自分が不安に依存している、不安がないと不安になってしまう、と言う認めたくない事実を受け入れないと、いつまでたってもあなたは幸せになることができません。
心理セッションをやっても、その他の問題解決法や、自己啓発に通っても、あなたの問題を解決することがありません。仮に目の前の問題が解決したとしても、すぐに次の問題をあなたは見つけてきますし、恐ろしいことですがあなたの無意識が問題を起こそうとしてあなたは問題を起こす方に駆り立ててしまうこともあります。
一難去ってまた一難。というのが続いている方はこの感覚を持っていないか振り返ってみてください。
会社の人間関係で悩んでいて、その人間関係が解決したと思ったら、今度は親との問題が勃発して、その親との問題が1段落したと思ったら、今度は健康診断で数値が引っかかって自分の健康が不安になり、再検査でも問題がないとわかったところで、今度は会社でリストラが始まって、自分もその候補かもしれないと不安になったり、そのリストラの件が落ち着いたら、今度は友達と喧嘩して、そのことでずっと気に病んでいたり、
と言うように、ずっと問題を抱えて持ち続けています。一見、健康や親の問題や、リストラの事は、自分が問題を作り出したように思えないかもしれませんが、人の意識は、無意識の部分は、こういった部分にも影響及ぼします。この辺は交流分析の人生脚本の考え方が役立ちます。
●穏やかで平穏な暮らしを望んでいるのか?
ここで自分に聞かなければいけない事は、自分は本当に幸せで、穏やかで、平穏な暮らしを望んでいるのかどうか、ということです。
そんなの当たり前だ、とかえってきそうですが、本当にそうなの?とよく自問してください。
そんな平坦な、安心安全で、快適な状態が続いてしまうと、物足りなさを感じたり、もっとハラハラドキドキした感覚を感じたい、と思ってしまうことが意外と多いのです。
例えば恋愛でも、追う側だと燃え上がるのに、向こうが振り向いてしまったら、せっかく両思いなのに、一気に冷めてしまうという人がいますが、これにも似た状態です。
いつも心の中が不安でいることが、快適なのです。
繰り返しますが、
この感覚を持っている限り、あなたはずっと問題を抱えていることになります。問題を抱えていたり不安でいることが、メリットになっているからです。
人生ハードモードだと嘆く人は少なくありませんが、そのハードモードを自ら進んで選んでいるのはあなたかもしれないのです。本当はイージーモードを選べるのに、わざわざ自分から辛い方を選んだり、わざわざ自分から辛い方にフォーカスを向けて、自分を苦しませている可能性があります。
このメリットを手放すには、まずはシンプルに、自分は不安を持つことで安心するような人生は行きたくない、不安がないと不安になってしまうような人生はもういやだ、私は問題を置き続けて、いつも問題に気を取られながら、人生を生きていくのはもうこれ以上嫌だ。
と本気で自分が思えなければいけません。
●あなたはどう生きていきたいのか?
この問題を解決するには、心理セッションは役立ちます。ただそれ以上に、あなたがこの先どんな人生を送りたいのか、何をしたいのか、どんな風に生きていきたいのか、ということを、葛藤をしていかなければいけません。
あなたがなりたい人生、欲しいもの、欲しい成功、叶えた夢、それらを叶えて幸せの人生を生きたいというのはもちろんなのですが、
不幸や不安に、依存して、問題や不安がないと、物足りないと言う感覚が少しでも自分の中にある限り、
いくら成功を掴んでも、いくら夢を叶えても、あなたはずっと不安や問題を抱え、自ら自分を不安にさせて、そこでライブ感を得て、生きていくことになります。
あなたはどんな風に生きていきたいのでしょうか、あなたはどんな感覚で、日々を生きていきたいのでしょうか。
目の前に解決しなければならない問題が一切なくなったとして、もう不安に思うことが何もなくなったとして、あなたは本当に心から安堵できるでしょうか。
もしも安堵できないのであれば、そうやって自分を不安がらせて、あなたが得ているものはなんですか。
人間は生きている以上、不安や問題から解放される事は無いかもしれません。
けれども、わざわざいつも目の前に不安や問題を自分から置いて、必要以上に不安になったり、必要以上に怖がったり、必要以上に、イライラしたり、必要以上に悲しんだり絶望したりしていませんか。
そうしていれば、自分で自分の人生を滞らせることができます。そうしていれば、自分と向き合わなくて済むと言うメリットがあるかもしれません。
(ちなみに、栄養欠損でも、脳機能が低下して、常に不安でイライラしてしまうという状態になってしまうことがあります。この場合は心理的なものが原因ではなく肉体面の栄養欠損が原因なので、コーダサプリメントなどを活用して、まずは肉体の回復に努めてください。)
不安がないと不安になってしまう、問題がないと物足りないと無意識では感じて問題を作り出してしまう、そんな人生を本当に辞めたいかどうか?
ぜひ自問してみてくださいね。